2006 年 2 巻 1 号 p. 91-100
本稿では、項目応答理論の一つのモデルであるRaschモデルを使い、漢字のプレースメントテストの改良を行なった。被験者は日本の大学で学んでいる留学生で、改訂前のテストの被験者187名、改訂後のテストの被験者176名が多肢選択式の漢字プレースメントテストを受験した。Raschモデルによる分析の結果、改訂すべき点が見つかったため、これを基に1) 適切でない項目の改訂又は削除、2) 選択肢数の削減、3) 同じ困難度パラメータを持つ項目の削除を行なった。2度に渡る改訂の結果、改訂後のテストは改訂前のテストに比べ、信頼性を落とすことなく、項目数及び選択肢数が減り、より効率的なテストとなった。また、受験者能力をより適切に測る項目が増え、質的な面でも改良が加えられた。