アメリカ合衆国にある南フロリダ大学のCounseling Center(以下、センター)を視察し、インタビュー調査を行ったので報告する。センターは6名のLeadership Teamと14名のClinical Staffから構成され、専門資格や人種、性別、性的指向など多様性のある人材を雇用していた。カウンセリングでは他部署や他機関との連携も積極的に行われていた。相談内容は抑うつ、不安、学業ストレス、対人関係が多く、性暴力被害に起因するトラウマと物質使用の問題が日本に比べて多いという特徴が見られた。危機介入は日本の学生相談とはやや異なり、生命を脅かす危機状態の学生はセンターではなく、緊急通報用電話番号もしくはキャンパスポリスに連絡すること、カウンセラーの義務は、学生を病院に連れて行くようキャンパスポリスに連絡することだけであることといった特徴が見られた。グループプログラムは、Therapy Group、Drop-in Workshop、Outreach & Prevention Workshopの3つの形態が提供されていた。以上より、南フロリダ大学を例にアメリカの学生相談体制および活動の特徴を示した。