日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第42回研究大会
セッションID: F-2
会議情報

個人発表
口頭伝承の中で語られる予言者の言葉とその解釈
南エチオピア牧畜民ボラナの事例より
大場 千景
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

19世紀までのボラナの世界において、raaga〔=予言者〕と呼ばれる人々がいた。予言者は、人々のまわりで起こる問題や事件、天災や出来事に対して、超常者として解釈を与え、あるいは、人々に物事を解釈する強いインスピレーションを与えてきた。予言者の言葉は、歴史語りの中で語りつがれ、同時代のコンテクストの中で、再構築されながら、人々の間で新たな世界解釈を生み出していく。本発表では、予言者の言葉と人々の解釈に焦点を当てて、同時代の人々の文化的な世界解釈の一端を明らかにしたい。

著者関連情報
© 2008 author
前の記事 次の記事
feedback
Top