主催: 日本文化人類学会
筑波大学
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中部太平洋・キリバス南部環礁における饗宴を事例として、過剰な感覚がもたらす感覚的事象のあり方を解釈する。踊りや共食を含む饗宴は、味や音、匂いといった感覚への刺激に満ち溢れている。感覚の過剰は、近代における理性的存在が隠蔽してきたものを、再現前化させる。日常的には忘却され、意識下に閉じ込められているのは、過去の残存である。過剰な感覚と緊張感の中で、キリバスの饗宴の踊り手は、キリスト教の文脈において抑圧されてきた精霊・祖霊の存在を、リアリティをもって体験するのである。
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