日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第43回研究大会
セッションID: B-34
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【分科会】 ポスト石油時代に向けた「なりわい」研究
砂漠化と植林
サハラ南縁地域の事例から
石山 俊
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抄録
1970年代に起こった、サハラ南縁の大干ばつが契機となり、砂漠化が注目を集めるようになった。従来の砂漠化対処の中心は植林活動であった。植林活動が興隆した理由のひとつは、「砂漠化=砂漠の拡大=緑の減少」という単純な図式が砂漠を持たない地域の人びと(援助者)に理解され易かったことにある。しかし植林活動が砂漠化地域の人々に受容されたとは言い難い。その理由の根底には乾燥地社会に対する理解不足が横たわっている。
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