居座る人々／腰かける人々

マレーシアにおける都市集落の事例より

抄録

本発表は、マレーシア都市部のある集落を事例に、都市におけるobdurateなものがどのように形成されているのかを明かにする。制度上の地位変更によって不法集落が合法的な「カンポン」になり、また家屋や道路などの整備されたインフラによって容易には排除し得ない物理的な存在感を持っている一方で、obdurateなものがカンポンにおいて人々の取り結ぶ関係において確認されていくことを示したい。