日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第44回研究大会
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カスカの物語にみる動物観と今日的意味
山口 未花子
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キーワード: カナダ, 先住民, 伝承, 狩猟, 近代化
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p. 16

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抄録
カナダ先住民カスカの物語を分析すると、人間と動物というカテゴリーは時に曖昧であり、時系列が意味を持たないというカスカの世界観が浮かび上がる。こうしたカスカの物語は現在も社会の変化を取り入れて再生産され、意味を持ち続けている。特に動物との関係をどのように結ぶべきかという具体的な方法を示した物語は、狩猟など動物との実際の関わりが多いカスカの生活の中で伝統的世界観を伝承する役割を果たしている。
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