日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第44回研究大会
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失われた「男の甲斐性」
ケニア・エンブ社会の動態とマウマウ戦争
松岡 陽子
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p. 98

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抄録
ケニア・エンブ社会では近年、多くの男性が家族を扶養することを放棄し、その結果シングルマザーが増大している。これらを調停する機関や権威は今では見当たらず、社会の土台をなす家族が現在揺れ動いている。このような状況を生みだした背景として、半世紀前のマウマウ戦争と土地改革があげられるが、本発表では婚姻状況を手掛かりに、歴史が既存文化を破壊し、歪な形で現在のエンブ社会が構築されたその過程を追究する。
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