日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第45回研究大会
セッションID: J14
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11日午後の部 J会場
トルコ共和国創生期の漫画キャラクターはなぜ太っていたか
国民国家の道化が表象する近代と伝統の両義性
横田 吉昭
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抄録
1923年独立後の国民国家形成期のトルコ共和国では、西洋近代文化の一つとして導入された漫画に、1930年代から40年代にかけて二人の太ったキャラクターが描かれ大衆の人気を得た。これらは道化性の相違により、近代的国民の姿と、伝統的な性意識という両義性を表象するものであった。国民国家形成期の文化的コンテクストが、道化的身体を持つ漫画キャラクターの受容のされ方に作用したと考えられる。
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