日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第45回研究大会
セッションID: K24
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12日午前の部 K会場
表現する生存者の「恥」の扱い
病気をパフォーマンスする活動にみる実践
杉本 洋
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抄録

「恥」は、対人関係やアイデンティティに悩む生存者にとって重要な問題となる。精神疾患等の病気をパフォーマンスで表現する活動では、「恥」を自慢し、曝し、笑う。表現する生存者にとって「恥」とは、消し去るものでなく、克服されるものでなく、誇りとして転化されるものでは必ずしもない。自分をダメな人間であると自らや他者に表明し、あきらめる経験であるが、そこから開ける世界には豊かな可能性がある。

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