日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第45回研究大会
セッションID: SE4
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代表者 杉山 祐子
「意志」を持つもの
在来知:擬人化による相互行為
竹川 大介
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キーワード: 在来知, 擬人化, 暗喩, 錯覚, 意志
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抄録
 近代知の手法は対象を客体化し、外部から操作するものである。それに対して在来知では、相互行為と交渉によって対象の変化に寄り添い、動きのなかに安定を見つける。在来知では変化する対象を意志があると仮定して理解する。意志あるものの究極の暗喩が擬人化である。自律し意志を持つものは完全に制御はできない。この対象が意志を持つという仮定は、ある種の錯覚であるが、エラーではなくむしろ認知の経済化の結果なのである。
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