アフリカ系アメリカ人の負の歴史とオリシャ崇拝運動

奴隷という「経験」

抄録

本発表の目的は、今日のアフリカ系アメリカ人が人種主義をはじめ、人種的な苦悩や痛みとどのように対峙しているのか、また、そうした状況をいかに克服しようとしているのかについて、負の歴史やトラウマと関連づけられる彼らの経験を踏まえて検討することである。彼らは、奴隷をいかに「経験」し、記憶し、語っているのか。その手がかりとして、アフリカ系アメリカ人の社会運動の一つであるオリシャ崇拝運動を取り上げる。