日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第46回研究大会
セッションID: PGc3
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代表者 嶋田義仁
早すぎた「文明の衝突」?
社会主義者ウラーンフーの牧畜政策と中国との相克
楊 海英
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抄録
1947-1966年までに内モンゴル自治政府(のちの内モンゴル自治区)のリーダーだったモンゴル人社会主義者ウラーンフー(烏蘭夫)の牧畜政策を取り上げる。モスクワでコミンテルンの訓練を受け、中国領内で民族自決に基づく連邦国家を創りたかったが、実現しなかった。その後は草原の開墾を禁止し、農耕地の開拓を制限する政策を一貫して維持したことで、漢人の北京当局と衝突した。誰よりも早く、1940年代から環境保護を訴えていたその政策を文明史の視点で整理し、検討する。
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