日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
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日本文化人類学会第50回研究大会
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日本文化人類学会第50回研究大会
呪医に聞けばわかるのか?
カメルーン東南部、農耕民バクエレの妖術とリアリティ分離
山口 亮太
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p. H14-

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抄録
本発表では、カメルーン東南部の農耕民バクエレの病や不調と、その原因追求過程に着目する。当事者の置かれた状況についての「物語」が検討される過程で、様々に生起する推測と疑念の連鎖が、最終的に決定を下せる権威者不在の状況で、どのように展開・収束しうるのか検討を行う。特に、妖術と関連している場合、リアリティ分離[ポルナー 1987]は容易には収束せず、それによって、妖術の疑いを遍在させることになる点を論じる。
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