オルタナティブ・ジャスティスはリーガルプルーラリズムの応用問題か

NOと答える場合に可能な若干の考察

抄録

リーガルプルーラリズムとオルタナティブ・ジャスティスは、どちらも「法の他者」にかかわるが、両者は異なる〈社会〉学的意味をもつ。前者は法の「呪縛圏」（複数の正しさの間の永遠の競合状況）内部の着地点を模索し、後者は外部の着地点を模索する。ジャスティスのローカルとグローバル、普遍性と多様性を問題化する場合、それはリーガルプルーラリズムにおける正負の問題、特に法の呪縛圏という負の問題に尽きるものではない。