ハウスホールディングの継続と変化

インド、ムンバイにおける家事の分業を事例に

抄録

本発表は、インド、ムンバイの事例を中心に、家事の分業からなる世帯の形成と維持について報告する。そのさい、今日のグローバル状況における社会的想像力の変容をめぐる議論（家事労働者の国際移動に伴うモラル・エコノミーやグローバル・ハウスホールディングの再配置）と、南アジアのカースト分業や人格論をめぐる研究の両方に依拠しながら、現代インドにおける世帯と人格の関係について考えてみたい。