宗教的職能者の育成を目指した村立学校のその後

プミ族の試みが示唆する”第三の道”の可能性

抄録

近年、中国西南地域では急激な社会変動に伴って宗教的職能者の後継者不足が深刻な課題として浮上する中、イ族やプミ族をはじめ、様々な試みがみられるようになった。本発表では3回にわたる現地調査を踏まえて、雲南省のプミ族が自前で宗教的職能者の養成を目指して設立した村立学校を事例に、文化喪失の危機に瀕した民族が真に求める文化伝承の在り方と、それに適した教育システムを模索する取り組みについて検証を行う。