「方法としてのアジア」再考

シンガポールは、若い日本人移動者とその研究者に何を教えるか？

抄録

「方法としてのアジア」は、竹内好（1961）による曖昧かつ魅惑的なフレーズとして、近年注目されている。本発表ではシンガポール（およびカナダ、オーストラリア）での調査に基づき、この「英語圏アジア」というフィールドが、海外志向の若い日本人移動者、およびその研究者（私）に何を教えるのかを、入れ子型に、Reflexive Anthropology的に考察する。