日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第52回研究大会
セッションID: E1
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分科会5 帝国日本をめぐる歴史認識
台湾にみる植民地支配の「客観的」評価の形成
戦後第三世代にみる歴史認識と支配の重層性
*上水流 久彦
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抄録
これまであまり論じられてこなかった台湾の若年層の歴史認識と前の世代の歴史認識との関係性を明らかにする。若年層の日本の植民地支配に対する言い回しの特徴が「客観的に評価する」というものである。これは日本、国民党という重層的支配によって肯定と否定という異なる日本への歴史認識が生まれ、社会を分断することに対する応答といえ、韓国にみない重層的支配は台湾の歴史認識の形成において重要な決定因子である。
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