抄録
弘前RTと翌週韓国でのソウルRTの二部構成をとる本セッションは,「自分の言語で人類学すること」についての日韓学会員間の対話を通じて,①自身の学的実践の再認識,②「普遍」言語を介した交流とは異なる次元での疎通,③狭義の学術活動に留まらない懸案事項の共有,を試みる。弘前RTでは韓国学会員(李應哲・全ウリョン)が話題提供を,日本学会員(小川さやか・木村周平)が討論を担当する。ソウルRTでは役割を交代する。
李應哲は、
英語と母国語,人類学者個人が関心を持つ地域の言語でない他の言語使用者たちとの知識共有の脈絡を考慮し,研究者が属する大学が外部の企業や行政機関と連携したプロジェクトを紹介し,これが学生たちに,そして韓国の人類学にもたらす肯定的効果を述べようと思う。これは学期中の授業や休暇中の別途のプロジェクトを通じてなされるが,外部機関には人類学への関心を,学生たちには将来の就職等を含む現実的支援をもたらしうる。