日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第52回研究大会
セッションID: RT2
会議情報

ラウンドテーブル
「韓国語で人類学すること」
いくつかの争点と可能性
*全 ウリョン
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
弘前RTと翌週韓国でのソウルRTの二部構成をとる本セッションは,「自分の言語で人類学すること」についての日韓学会員間の対話を通じて,①自身の学的実践の再認識,②「普遍」言語を介した交流とは異なる次元での疎通,③狭義の学術活動に留まらない懸案事項の共有,を試みる。弘前RTでは韓国学会員(李應哲・全ウリョン)が話題提供を,日本学会員(小川さやか・木村周平)が討論を担当する。ソウルRTでは役割を交代する。 全ウリョンは、 現在,韓国において「韓国語で人類学すること」は,大学内の韓国語と英語の矛盾する位階的共存の中で多くの問題に直面している。人類学の枠を越えた韓国の学界での批判は,主に「知識の西欧従属性」,「知識の脱植民化」,または「土着的知識」の必要性という枠組の中で思考されてきた。発表者は,いくつかの問いを通じ,「自分の言語で人類学すること」が既存の批判を超えた新たな問題意識の中で再考される必要があることを述べたい。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top