日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第54回研究大会
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個別発表(E会場)
「民族団結」を脅かすイスラモフォビア
――習近平体制下「宗教中国化」との関わりから――
*澤井 充生
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p. E21-

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抄録
中国国内では2016年頃から一部の極左勢力がムスリム少数民族の優遇政策(ハラール食品の認証・監督)や宗教活動(清真寺の改築、イスラーム服の着用、イスラーム学校)などに対する誹謗中傷をメディアに発信し、その結果、イスラモフォビアを意図的に拡散する言説空間が誕生している。本発表では中国国内に蔓延するイスラモフォビアの背景・経緯・影響を習近平が提唱した「宗教中国化」と関連づけて分析し、その問題点を解明する。
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