日本文化人類学会研究大会発表要旨集
Online ISSN : 2189-7964
ISSN-L : 2189-7964
日本文化人類学会第58回研究大会
会議情報

分科会SE(Ⅱ)関係性から考える文化人類学
いま、過去と向き合う
責任を媒介にした修復的正義
*太田 好信
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. SE09-

詳細
抄録
本発表は、過去と現在との関係を考えるとき示唆的であり、遺骨返還運動の中心的概念となりつつある責任について考察する。責任はこれまで対立してきた者たちが過去の不正義を是正するという目標を共有し、修復的プロジェクトに参加することを可能にする。また、責任という先住民から提示された概念が、他者の呼びかけに応じ、受動性から対話に向かう文化人類学的知の特徴を想起させる、と指摘する。
著者関連情報
前の記事 次の記事
feedback
Top