場の科学
Online ISSN : 2434-3766
〈機人場〉の倫理と社会的責任
村上 恭一
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2025 年 5 巻 1 号 p. 40-62

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抄録
日本は「ロボット」大国でありながら倫理を問わないために今後のあり様が危惧されている。本稿は、日本における「ロボット」の「場」を探求する。文化的背景や社会的文脈を考慮した倫理研究が必要であるが取り組まれていない。「間柄」倫理のもとで、人間ではないのに人間に見えてしまう機械=〈虚機〉と交際する。それがロボットの倫理問題である。この課題に、人間と〈虚機〉が交際する「場」である〈機人場〉概念を提起し論究する。本稿の目的は議論が皆無である技術倫理と社会的責任である。具体的には科学技術が明るい未来を創造すると無垢に信じ込まれた時代に度々鳴らされた警鐘でありながら看過されてきた唐木順三の論を再評価し検討する。
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© 2025 協創&競争サステナビリティ学会
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