抄録
コミュニティが心理的援助サービスを実装するためには,社会的随伴性として機能している社会的・政治的な調整や,サービスの維持に欠かせない資金や時間の確保,社会的随伴性そのものを記述するデータ収集システムの構築,サービスをより効果的に機能化させるスタッフの育成と訓練が求められる1)2).本稿では,地方都市である A 市において,早期発達支援として「巡回相談」事業を軸にした就学前幼児・児童を対象とした心理的援助サービスの構築と実装を記述する.行政 および関連機関がどのように連携し,バックアップしてきたかを記述し,母子保健機関および保育・療育機関から学校教育に橋渡しをする際の“仕掛け”をどのようにこしらえて切れ目のない支援を実現しているかを報告する.