抄録
療育センターを受診した5-6歳児16名(M=71.13か月)を対象に,ギフテッドのスクリーニングの可能性を検討した.まず,対象児を標準群(IQ85-114),マイルドリ群(IQ115-129), モデレイトリ群(IQ130以上)に分類した.また,対象児の行動や感情等(GADC-J,CBQ-JSR) について保護者に評定を求めるとともに,対象児に心の理論課題を実施した.その結果,マイルドリ群・モデレイトリ群では,標準群や他調査・5歳児と比べ,日常での衝動性やネガティブ感情の表出,そして心の理論課題の遂行において違いがあった.また,モデレイトリ群の参加児のみで見られる得点プロフィール(GADC-JでG選択数が多く,CBQ-JSRで複数領域にわたり得点が高い) が見出された.包括的なアセスメントが,幼児のギフテッドの可能性を判断するために有用だと考えられる.