安全教育学研究
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児童自ら避難経路を見出す火災ルーレットを活用した授業提案
山崎 雅史
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2021 年 21 巻 1 号 p. 15-21

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抄録
ほとんどの小学校では、児童を対象とした避難訓練を行っている。自然災害の多い日本では、地震発生時における避難訓練を行っている学校が多いのではないか。消防法第8条では、火災に関して避難訓練を行わなければならないことが明記されている。火災発生時には、いち早く外に避難することが重要である。そこで、本研究では、児童に火災発生時の煙の動きや煙による害を理解させるとともに、火災発生時の避難の仕方や避難経路について、児童自ら考えることができる授業実践を行うことで、安全な行動選択をすることができる児童の育成を目的として、火災ルーレットを活用した授業実践を行った。 小学1年生を対象に行った。授業の中で、煙の動きや煙による害を理解させるために、動画を使った学習を行った。また、避難経路を考えさせるために、火災ルーレットを作成し、そのルーレットを活用しながら、避難経路、避難場所について考えさせた。 火災発生時の基本の避難行動については、授業実践の7か月前に行った避難訓練で学習していたことを児童は記憶していた。煙を吸ってはいけないということは知っていたが、なぜ吸ってはいけないのか、煙が発生しているとどのようなことが起こるのかなどについては、十分には知らなかったので、動画を見て学習を行うことで、より深く理解させることができた。さらに火災ルーレットを使い、ランダムに今いる場所、出火場所を表示させることで、避難経路と避難場所について、考えさせることができた。 教師主導で避難訓練を行った場合、どうしても児童が避難経路について考えることができない。しかし、火災の特性を考えた場合、いち早く外に避難することが重要である。本授業実践で行った、火災ルーレットを活用した避難経路と避難場所を考える学習では、火災の特性を理解した上で、どこを通って、どこに避難しなければならないのか、どこから外に出ることができるのかなどを総合的に判断する必要がある。今いる場所と出火場所を瞬時に、そして、ランダムに表示できる、今回使用した火災ルーレットは、児童が自ら避難経路、避難場所を考えるためにとても有効であった。また、安全科の授業がない学校でも、避難訓練の事後指導などにおいて、短時間で児童に考えさせることができる有効なツールであると考える。
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