抄録
本研究はインテリアエレメントの一つである暖炉を対象に,①形態から受ける視覚的印象,②使用時の長所と短所,③暖炉を囲んで着席する場合に必要な水平面積を把握することを目的としている。調査・実験の結果,以下のことが明らかになった。①薪ストーブでは従来型の古い形態が好まれ,直線が使われている現代的な印象が持たれる形態は好まれない。暖炉(ビルトインタイプ)では,外観に自然な素材感が現れている暖炉の印象が好まれる。②長所は主に心理的な面での効果(落ち着く等)があり,短所は日本の住宅における設置場所の問題,火をおこす手間等であった。③暖炉(ビルトインタイプ)を囲む場合に必要な水平面積は暖炉を中心に約12m²の空間が必要である。また,炎が存在することで,よりリラックス感が増加することがわかった。