日本インテリア学会 論文報告集
Online ISSN : 2435-5542
Print ISSN : 1882-4471
安全な車いす降行のためのスロープ形状に関する実験研究
布田 健垂井 健吾直井 英雄
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2011 年 21 巻 p. 65-69

詳細
抄録
本研究は,降行時における車いす使用者の走行安全性確保を目的とし,スロープにおける斜路部の「勾配」や「高低差」と,踊場における水平部分の「広さ」や「形状(曲がり角度)」の関係について,車いすの走行軌跡の動作解析と感覚評価実験から,必要な踊場寸法について分析した。これは,日常的な使用によるスロープ降行に加え,今後増えると予想される,車いす避難時のスロープ利用も想定し実験を行ったものである。実験結果として,①高低差を揃えた実験条件では,スロープ勾配の違いは,車いすの速度にあまり影響を与えない ②スロープ勾配を同じに揃えた実験条件では,高低差と車いすの速度には比例の関係がある ③車いすの速度やスロープの高低差からから,踊場寸法の予測が可能という事がわかった。またこれら結果から,踊場寸法1,500mm では安全の確保が難しい場合があることが分かった。
著者関連情報
© 2011 日本インテリア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top