2017 年 27 巻 p. 63-66
本研究は,竣工以来,利用者からわかりづらいと意見が寄せられていた公共施設の1階ロビーにおけるサイン計画に関する調査報告である。本研究では,増設されたサインの多さから竣工時のサイン計画に着目し,個々のサインに関して現地測量調査を行い,文字・記号の大きさや色の対比といった表現様式と情報内容の調査・分析を行った。その結果,視距離に対するサインの文字高の大きさの不足や,表示板と文字・記号の明度差不足という問題点等が抽出でき,いくつかのサインに関して改善するポイントを見出せた。