日本インテリア学会 論文報告集
Online ISSN : 2435-5542
Print ISSN : 1882-4471
19−20世紀転換期のウィーンにおけるコロマン・モーザーの空間デザイン
ウィーン工房以前とウィーン工房時代の住宅に関するヨーゼフ・ホフマンとの比較
川崎 弘美元岡 展久
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2018 年 28 巻 p. 121-128

詳細
抄録

19−20世紀転換期のウィーンにおいて,コロマン・モーザー(Koloman Moser/1868−1918)は,本来画家でありながら空間デザインで活躍していた。本稿の目的は,モーザーによる空間デザインを彼と同時期に共に活動したヨーゼフ・ホフマン(Josef Hoffman/1870−1956)と比較し,彼らが1903年に設立したウィーン工房の設立以前とウィーン工房時代の変化を考察することである。各々の主導あるいは協働でデザインした住宅を研究対象とし,文献と当時の写真資料をもとに,具体的に壁などの装飾の文様,家具と照明具の形状,色彩を時系列に挙げ,両者の担当を示し分析した。その結果,ウィーン工房設立によって,両者の空間デザインで相互の影響が見られた。

著者関連情報
© 2018 日本インテリア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top