日本インテリア学会 論文報告集
Online ISSN : 2435-5542
Print ISSN : 1882-4471
小学校の分離新設により別れた両校児童の学校施設とインテリアに対する評価
松崎 元大崎 淳史
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2020 年 30 巻 p. 17-24

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抄録

つくばみらい市で実施された小学校の大規模な分離新設に着目し,分校元の学校空間に対する児童の印象,転校先の学校施設や学校家具に対する児童の評価について調査を行った。 その結果,女子児童の学習環境に対する意識の高さと男子児童の遊び・運動に対する要望の高さを読み取ることができ,コミュニケーションに対する女子児童の活発さが表れた。 分校元小学校の中庭や特徴的な三角形の間仕切り・棚・壁・窓によるハーフオープンな空間は,児童の印象に残る思い出の空間となっている。一方で,音環境を含めた空間の自由度については,開閉可能なセミオープンの新設小学校に転校した児童の評価が高く,デザインと機能の面で両校の特徴を表す結果となった。

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© 2020 日本インテリア学会
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