抄録
本研究では,都市型住居における異なった天井高を持つ2居室の連続空間を再現し,被験者の感性測定から2居室の空間的関係が双方の開放感に及ぼす影響の定量化とその評価分析を行った。
その結果,連接する高さの異なる2空間において,双方の空間が開放感に及ぼす影響を定量的に示すことができた。この評価実験より連接空間の認知構造を探る空間評価モデルの構築と,2つの天井高を変数とした評価実験の感覚的評価手法を提案した。また,実験結果の統計解析から,各変数と評価傾向の相関を示したことで,両天井高が評価値に影響している事がわかった。さらに,各変数をもとに重回帰分析を行い,ロジット変換する事で,手前の空間と奥の空間の天井高がおよそ4~4.4:1 の割合で評価値に影響している事を明らかとした。