抄録
本研究では,都市部主要駅施設および大規模商業施設等の室内歩行空間において多見される雑踏混雑の緩和に向け,群集流動の非定常現象のひとつである歩行者の小集団化について,実験室実験における群集流の密度および群集流と斜め横断者との交差角度を変数とした群集流の斜め横断可否について,モーションキャプチャーにより抽出された位置座標から微小時間における斜め横断者の進行方向,直行方向の加速度を算出し,その加速度の遷移傾向により斜め横断不可時の回避特性と歩行負荷の関係を分類した。その結果,交差角度75[deg.]の時,斜め横断不可と判断されたものについて加速度遷移と回避特性の連関が顕著にみられ,斜め横断が不可となる際,減速または回避により歩行軌跡が乱れることから,加速度au,av の遷移が大きく歩行負荷も大きくなることがあきらかとなった。