抄録
本稿では施設一体型小中一貫校・義務教育学校の特別教室を対象とし,床面積・室数・小中共用利用の実態について全国的傾向を把握した。また特別教室の稼働率を分析し,科目ごとに配慮しなければならない特徴や,どの特別教室を二科目兼用と設定しうるか,その室数設定についても検討のための指標を得ることができた。加えて特別教室の,準備室の規模や備品量,収納棚や机・椅子などの家具配置など,部屋内部のレイアウトの実態の把握をした。
それらにより施設一体型小中一貫校・義務教育学校における特別教室の規模適正化にむけた計画の基礎資料を得ることができた。