抄録
本研究は, 自動車シートの静的座り心地の評価手法を開発するための基礎知見を得ることを目的にして,一般ユーザーの評価観点について調査したものである。 5種類のシートに10人の被験者を座らせて, レパートリーグリッド発展手法を用いて評価観点を抽出した結果,尻の安定性,休息・疲労,尻の滑り,上体の安定性を主な頂点とする複数の評価系列があることが明らかになった。 また, 80人の被験者を対象にして感覚調査を行った結果,評価観点の中には,同じ知覚のされ方(する, しない)をしても,評価のされ方(良い,悪い)が異なるものがあることが明らかになった。