抄録
本研究は, 自動車用シートの静的な座り心地に関して,一般ユーザーがシートの何に着目して評価を行っているのか,その評価観点を明らかにし,評価因子を抽出することを目的としたものである。調査は5種の特徴の異なるシートを用い, まずヒアリングによって評価観点の収集を行い,次にその評価観点を用いた質問紙を作成し, シートを座り比べさせ,座り心地の評価判断の理由とした項目を指摘させた。その結果,ホールド感,尻の収まり,土手の隆起の大きいことや小さいこと,ペダルの操作性, フィット感,背もたれ・座面の広さ, クッションの柔らかさや厚さ,表面の滑り,姿勢の崩れ,が一般ユーザーの評価因子として 抽出された。