日本インテリア学会 論文報告集
Online ISSN : 2435-5542
Print ISSN : 1882-4471
手工具グリップ部分の温度変化と快・不快感
各種材料の作業時における触覚特性に関する研究 Ⅲ
山内 一弘青木 務
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

1995 年 5 巻 p. 59-64

詳細
抄録

本研究では,作業中の手のひらおよび手の甲の温度変化を観察するために,前回と同様に,釘の打ちつけ実験を行った。このとき, それらをもとに生理的反応, また,快・不快感に対する影響について分析した。得られた結果は,次の通りである。 ①木材は, その表面のごく浅い部分の水分が作用して,急激な温度上昇を抑制する。②手がやける感覚を生じさせる因子は,手の甲と手のひらの相対的な温度上昇率によっ て決定される。

著者関連情報
© 1995 日本インテリア学会
前の記事 次の記事
feedback
Top