抄録
本小論は, オフィスにおける創造的情報処理の「場」の特性とそこで用いられているツールの関わりについて明らかにしようとするものである。はじめに, 「場」についての概念モデルを構築し,それぞれの「場」の特徴を作業要素ごとに考察した。次に「場」で使用されるツールを,その機能に基づき分類し, 「場」の作業要素と対応させた。最後に,現時点で具体化されているいくつかの「場」について評価実験を行った。その結果,現状では習熟したツールを使用する空間共有の「場」が高い評価を得た。 しかし,機器の発達に伴い増えていくと思われる空間非共有の「場」においても,ある程度の創造的情報処理作業は可能であることも示された。