抄録
本研究は,設計寸法を決定する上で有力な指標になると考えられる人体まわりの領域を定母的に求めようとするものである。本論では,人体側方の領域幅を求めるため二つの歩行実験を行い,二つの方法で通路幅員を検討した。一つは自然歩行動作の解析から,通路幅員と歩行動作の関係を関数化した。 また, 自然歩行と実験歩行の違いを明らかにした上で, 自然歩行動作に基づく通路幅員評価を行った。もう一つの方法では,人体寸法, クリアランス,通路幅員,心理的評価の相互関係を明らかにした上で,歩行者へのサービス水準に応じた通路幅員を提案している。以上二つの幅員評価方法に基づいて,人体まわりの領域幅は約105cmであることを示した。