抄録
本研究はガラスと網との間にできる空気層の断熱性を明らかにすることによって,外部の視認性を確保しつつ高い断熱性をもつ,簡便なしくみの開口部の断熱法の開発のための基礎的な資料を得ることを目的とする。そのため,市販の網戸用の網を張った450mm×l800mmの大きさの枠を,やはり450mm×1800mmの大きさのガラス戸に周囲を密閉した状態で,空気層の厚さがOmm, 3mm, 5mm, lOmm, 20mmとなるようにして取り付けてその熱貫流量を測定し,網とガラスによってできる空気層の熱抵抗を求めた。