超音波デバイスの小型化・高出力化に適した圧電材料を探索する目的で,電気的過渡応答法を用いてLiNbO3結晶(LN)の諸特性の振動レベル依存性が測定された。そしてPZT系圧電セラミックスやPb(Mg1/3, Nb2/3)O3電歪セラミックス(PMN)との比較で主に振動損失パワー密度の側面からハイパワー特性が論じられた。その結果LNはPMNやPZTと比較して格段にハイパワー特性に優れていることが明らかにされた。その理由として,LNは結晶構造や強誘電性分域壁の不安定性,また結晶粒界に起因した振動損失が他の材料と比較して無視できる程度に少ないことが挙げられた。