抄録
我々のグループでは, 経営情報論の重要な領域である問題解決型情報システム開発を, システム理論, 集合論, 定式化アプローチ, extPrologを用いて行う方法を提唱している. 今まで行ってきた開発方法では, システムモデルとしてトランスデューサ型のオートマトンのみを使っていたが, この方法を色々な問題に適用してきた経験から, 単純なオートマトン表現では問題解決が行えない問題が存在することがわかってきた. そこで, そのような場合に対処するために, 従来の方法を拡張し, トランスデューサ型のオートマトンにpush down stackを付加したものすなわちpush downオートマトン迄を使う場合について報告する.