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本稿では, 組織学習理論と強化学習理論の融合を図り, チームの環境適応型の知識創造に対してマルチエージェントモデルの導入を提案する. すなわち知識創造の4つのフェーズを, 会議で知識を共有する共同化, データベースに獲得した知識を書き込む表出化, データベースに存在する知識を組み合わせる連結化, そこから知識を取り込む内面化として一連のタスク達成作業を定義する. さらにコンピュータシミュレーションを用いてタスクの種類と組織成果について検討し, 4要因の組み合わせとの関係について考察する.