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青山学院大学総合研究所が主宰する大学間共同によるAMLプロジェクトは、サイバー協調型演習というeラーニングのなかの重要なカテゴリーを創造し続けてきた。これらの実績をもとに、今回ビジネスプランニングの教材を開発し実証実験を行なうことによって、経営戦略策定に関する教育において、理論面のみならず経営プロセス実務をも意識した双方向の授業の有効性を検証しようと試みた。本実証実験によって、ビジネスプランニングの教育にあたっては、教員と学生、学生間のチームワークにおける双方向のコミュニケーション支援という協調型演習の基本的意義が、とりわけ試行錯誤と討議という特性をもつこのような授業に好適であることが明らかになった。