抄録
市場や技術など組織プロセスに影響を与える様々な環境が急激に変化し、組織やコミュニティの行動を決定するには複雑に依存しあう様々な要因とその間の依存関係を考慮して関与者の間で行う協議が重要になってきている。我々はそのような協議のプロセスが結果に与える影響を検討するために協議プロセスのモデル化を進めている。本稿では、専門領域の違いなどにより知識をもつ領域が異なる主体間(例えば営業部門の担当者と技術部門の担当者の間)で複数の検討項目間の依存関係を考慮して行われる協議プロセスについて、協議時に提示される情報や各主体が保持する知識の範囲などが協議結果へ与える影響を検討するためのモデルと、シミュレーションを用いた初期的な実験結果を紹介する。