抄録
著者らは、意思決定問題の構造化された記述である問題定義の方法として、実体_-_関連概念を拡張して利用するGERMアプローチを提案してきたが、これまで具体的記述言語をもたなかった。本論では、このGERM による問題定義を実現するために、XML による記述形式を提案し、その概略を述べる。XML Schema を利用することで、GERM による問題定義の形式的首尾一貫性を実現することができる。また、問題の具体的数値事例(インスタンス)を記述するためのスキーマを、この問題定義記述から生成することも可能となる。インスタンスはこのスキーマによって妥当なものとなる。