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これまでのブランド戦略は個人のカンや経験、度胸によって立案される部分が大きく、戦略立案者がそのプランの正確性・正当性を的確に判断できない場合が多々起こりえた。そして現在、この問題を解決するために様々な意思決定支援ツールが開発されてはいるものの、それらツールを有機的に結びつけてプランニングするための設計手順はほとんど存在しない。そこで本研究では、ブランド戦略立案の骨子である製品開発及びコミュニケーション施策展開支援のために開発された2つのツールを取りあげ、それらを一般消費財に適応することにより、ブランド戦略立案者の意思決定に説明責任・妥当性を付与しながら、そのプロセスを効果・効率的に導くことのできるツール活用法を提案する。