抄録
組織的知識創造プロセスにおける形式知と暗黙知に関する独自の定義を放棄し、従来の認識論における知識の定義と暗黙的認識をできる限り厳密に適用する。これにより組織的知識創造プロセスを、暗黙知と形式知の相互変換ではなく、包括的存在を創発し、命題とし、試作品により真偽を判定し、「知識」へと結実していくプロセスと解釈する。そしてこのダイナミックなプロセスは、実践され、獲得され、さらなる行為に価値を生む知識の源泉である、組織の「知識」と呼ばれるべきものであることを議論する。しかしながら、この「知識」は従来の認識論では定義されないものである。