「ものづくりアーキテクチャ」のポジショニング・ポートフォリオ戦略の理論を、ネットワーク中心時代における政府情報システム構築問題に適用し、従来の複雑系で擦り合わせ型アーキテクチャの電子政府レガシーシステムと、最近の組み合わせ型アーキテクチャのASP(Application Service Provider)・SaaS(Software as a Service)システムとを、比較・分析した。この結果に基づいて、今後のオープンな標準のイノベーション技術による政府情報システムの分離調達構築モデルについて、新たなネットワーク組織による生産方式(“擦り合わせ”と“組み合わせ”によるシステム統合調整方式)を提案する。